【家庭用エアコン】DIYによるエアコン取り外し作業(安全第一)

Repair/ Renewal

自宅の古いエアコン(ナショナル製)を最新の高効率エアコンに入れ替えすることにしました。

家庭用エアコンは、概ね据付工事費込みで販売されているのですが、既設エアコン撤去費はほとんどの業者で別料金となっているので、出費節約を目的にDIYで取り外し工事をしました。

この撤去作業を据付工事業者に依頼した場合、撤去作業と廃棄処分で1~2万円程度の費用が発生するので、エアコンを入れ替えする場合は、DIYで取り外し作業とリサイクル廃棄するのが最廉価です。

【注記】エアコン廃棄は家電リサイクル法により廃棄方法が定められています。DIYでの廃棄方法については別記事にて記載します。

エアコンの取り外しは30分で完了

エアコンの取り外しはそれほど難しくなく、次の手順で行って30分で完了できます。

【重要】エアコンは重量物ですので、取り外し時の安全には十分注意してください。

  1. 工具を揃える
  2. 配管内冷媒の回収(ポンプダウン)を行う
  3. 配線・配管を外し、室外機を取り外す
  4. 室内機を取り外し、室内機を養生する

1.工具を揃える

工具がないと作業が完遂しませんので、持っていない場合はあらかじめ購入しておきます。

以下の工具は、今回筆者が使ったものと同等品(一部は後継品や相当品)ですので、参考にしてください。

エアコン取り外しで重要な工具は脚立です。脚立メーカは、たくさんあって、値段も幅広いのでどの商品を買うのか悩むのですが、筆者のおすすめは家庭内でも安全・安心に使える長谷川工業製です。

安い脚立は、カドが立っていているので家の中で気軽に使えませんが、長谷川工業製は部品の角がかなり丸くなっていて、家の中でも気軽に使えるのがポイントです。家庭内で使うには60cmくらいの高さで、天面に立てるものを選んでおくと、普段使いでも活躍するので、買って後悔しないと思います。

2.配管内冷媒回収(ポンプダウン)を行う

室外機の側面カバーを開けて、配管の中の冷媒(フロン類ガス)を室外機に閉じ込める作業を行います。この作業は冷媒を室外機に収納することからポンプダウンと呼ばれています。

この作業を行わないと配管の締結を外したときに、冷媒(=温室効果ガス)を大気中に放出することになってしまうので、以下手順にしたがって確実に行います。

  • 配管のバルブキャップ(2個)をモンキーレンチで開け、強制冷房運転をする:バルブキャップをあけると、一瞬ガスが抜ける音が出ることがありますが異常ではありません。
  • 六角レンチ(六角ビット)で送り側(細い配管)のバルブを閉める
  • 強制冷房運転を3分ほど行い、受け側(太い配管)のバルブを閉める
  • 冷房運転をリモコン等で停止し、バルブキャップを元通りに蓋をする。
  • 室内機の電源コンセントを抜く

3.配管・配線を外す

電源コンセントを抜いたら配線を外します。配線はVVFケーブルの差し込み電線になっているので、端子台の白い部分を押しながら引き抜くと外れます

次に室外機の配管を2つとも外します。太い方の配管の固定ボルトは、固くしまっている場合が多いので、勢い余って怪我しないようにしてください。

配管の締結が外せたら、配管の保護テープを外していき、壁面から配管を露出させます。

配管上部に室内機と配管のジョイント部分があるので、スパナ2本を使って外します。ジョイント部分は大抵の場合、脚立上での作業となりますので、力をいれたときに工具を落とさないよう配慮しながら外します。

配管が外したら室外機の取り外し作業は終わりです。外した室外機は、リサイクルへ持っていくまで安全な場所に保管しておきましょう。

4.室内機を外して養生する

室内機を外すには少しコツがいります。室外機は、壁面に取り付けられた据付板に上から引っかかるように固定されていますが、据付板下部がラッチで止まっていますので、上に持ち上げただけでは取り外せません。

このナショナル製のエアコンは、下側の「押す」という場所を押しながら本体を少し手前に引くとラッチが外れ、本体を上にスライドして取り外せるようになっていました。本体が外れたら屋外配線・配管を痛めないように引き抜きます。

室内機の据付板は、たいていコースレッド(木ネジ)で止まっているので、ドライバーで全部のネジを外せば取り外しは完了です。

取り外した据付板は、室内機の本体から出ている配管などを隙間にしまってから、据付板で蓋(仮組み)しておけば、リサイクルセンターまで安全に運ぶことができると思います。

エアコン廃棄はリサイクルセンターに出す

エアコンは、温室効果ガス(代替フロンガス)を冷媒に使っていることから、一般ごみ・大型ごみでの廃棄は法令で禁止されています。そのため適切な処分費を支払ってリサイクルセンターへ出す必要があります。

リサイクルセンターへの手続きと廃棄方法は、後日記事にします。