長らく使っていたPC(intel core i5-7400)がWindows11対応しないため、CPUとマザーボードを入れ替えて、LGA1700 Core i5-12400マシンへ更新することにしました。
今回の更新で要した費用は約43,000円でした。
部材選定
対象のPCは、ケースにAbee C10(2008年発売のフルアルミMini-ITXケース)を使っており、デザイン的にも変わりがなく、流用することにしました。
またSFX電源、SSD(256GB)もまだ使える状態であるため、こちらも流用します。
ケースがMini-ITX規格ですので、マザボもMini-ITXから選ぶのですが、WiFi標準実装が主流になっており、MicroATXと比べて価格が高止まり状態です。
そこでWiFiがオプションであるAsus Prime H610I(LGA1700 Mini-ITX)を選択し、約17,000円で入手することができました。
CPUは流通が豊富な中古Core i5-12400(6C/12T)を選択しました。
18,000円程度で入手できましたが、2世代前のCore i7-10700(8C/16T)よりも性能は同等以上みたいです。
メモリは定番のシリコンパワー製DDR4 32GB(16GBx2)を選択しました。
DDRメモリは、タイミング仕様がきっちりしていて、SDRAM時代の相性問題もほとんど発生しないため、どのメーカでも大差はないと思います。
工具は以下を準備しました。
- ドライバー:+1、+2
- HEXドライバ:アイネックスTL-015
経年したケースはホコリまみれのため、掃除道具も揃えました。
- ハンディクリーナー:マキタ 18Vサイクロン
- エアーダスター:マキタエアーダスター
入れ替え前の準備
Windows10はマザボとCPUを入れ替えるとWindowsライセンスが外れてしまうため、現マザボ環境でライセンスとアカウントの紐づけを行います。
Windowsマーク→設定→アカウント→ユーザーの情報 からMicrosoftアカウントにサインインすると、自動的にWindowsライセンスとアカウントを紐づけます。
Windowsマーク→設定→更新とセキュリティ→ライセンス認証に進み、「Windows は、Microsoft アカウントにリンクされたデジタル ライセンスによってライセンス認証されています」となることを確認してください。
ライセンスのアカウントリンクができない場合もある
リテール版Windowsでマザボを入れ替えまくっていると、Microsoftアカウントとリンクできない場合もあります。
マザボ入れ替え後にライセンスが外れてしまった場合は、(1)アカウントからリンクされているライセンスを再設定する、(2)ライセンスパッケージを準備して、ガイダンスにしたがってMicrosoftサポートとチャットする、のいずれかで解決しています。
Windowsの仮ライセンス期間は1ヶ月間ありますので、Microsoftサポートが対応できる時間帯を確認して問い合わせすれば、慌てなくてと思います。
組立(マザーボード換装)
購入したマザーボードにCPU→CPUクーラー→メモリの順で取り付けていきます。
メモリは片ラッチに変わってから久しいのですが、いまだに固くて入りにくいので慣れませんね。
次にPC本体をバラしていきます。
Abee Acubicの外装はツールレスで外せますが、内部には大量にホコリがあります。
マザーボードを外してフレームのみになったところで、エアーダスターと掃除機で徹底的にクリーニングしました。
PCケースには、リアパネルはめ込み→マザーボード設置→FAN,USB,音声接続→フロントパネル→電源→SATA信号線の順で組み立てていきます。
起動とセットアップ
組立後、カバーを取り付ける前に、キーボードとモニターを接続し、起動テストします。
F2 or DELの連打でUEFI(BIOS)画面に入り、ハード認識状態を確認します。
今回は、ASUS製マザーを選定していますので、BIOSクリア後はF1キーでの初期作業がありました。
ASUS製は起動チェックがあり、画面が黒い状態で電源入りきりをされるので、いつもドキッとします。
CPU、メモリ、SSD等のハードウェアがきちんと認識されていれば、WindowsOSディスクから起動できます。
あとはPCケースのカバーを取り付ければハードの換装作業は完了です。
デバイスドライバを入れる
Windowsが起動できたらマザボ付属のドライバーを入れます。
入れ替え必須のドライバーとしては以下です。
なおIntel Rapid Technorogyは光学ドライブと相性が悪いため、筆者は入れていません。
- LANドライバー(今回はREALTEK)
- Realtekオーディオドライバー
- intelグラッフィックドライバー
- Intel Chipset Driver
- インテル マネジメント エンジン (Intel ME)
ASUS製はBIOSやドライバー更新ツールが充実しており、ASUS DriverHubというツールをインストールすれば、あっという間にドライバー類を最新にしてくれます。これだけでも選定する理由になるかもです。
ドライバーインストールが終わったら、更新作業は終わりです。
Windows11化は更新に2時間程度の時間が必要ですので、時間のあるときにやることにします。