Audi TTのルーフライナー(内装の布)が剥がれ落ちてきたため、DIYで張替えしました。
輸入車のルーフライナーは布の下にウレタンスポンジが貼り付けられていることが多いため、ウレタンスポンジが劣化して10-15年を経過すると剥がれてきます。
筆者のアウディは2010年製造ですので14年で剥がれたことになります。
日本車は、ウレタン層がなくボードの上に直張りされることが多いため、剥がれてくることはほぼありません。日本車はすごいですね。
修理に必要な材料と工具
修理に使う材料と工具は以下になります。
- 自動車用張替えルーフライナー:浅草ゆうらぶさんで販売されている自動車用ルーフライナーです。難燃性の書類も取り寄せできるため車検にも適合します。Audi TTのルーフは短いので1m品でお安く購入できました。
- 強力スプレーのり(コニシZ-3):スリーエム 99/111が定番とされていますが、布に染み込みやすくルーフ張替え処理にはイマイチ向かないというコメントも多数みうけられたため、今回はコニシボンドZ-3を選択しました。
- 内装リムーバー:内装はずしと接着剤はがしにはKTC2015を使いました。この工具は内装や自動車を傷つけないうえに、折れも欠けもしません。家電・家屋修理でも使うことが多く、DIYer必携の万能工具です。
内装ルーフはずし
ルーフを止めているリアと左右ピラーを外します。
はめ込みで止まっているため、強く引っ張れば外れます。
ルーフに埋め込まれているセンターライト、サンバイザー、クリップを外します。
サンバイザーは、キャップをニードル等の鋭利な道具でめくるとトルクスビスが出てきますので、T25トルクスで外します。(車載工具でも外せます)
写真は撮れていませんが、ルーフパネルはセンターランプ付近ではめ込みのプラスチックナットで止まっています。プラスチックナットは中央部分の部材を抜けば外れます。
ようやくルーフが外れました。
接着剤剥がし
内装生地を剥がしてみるとウレタンが劣化しているのがわかります。
劣化したウレタンをひたすら剥がします。
自分はKTC ATP2015を使って剥がし、細かいところは軍手をはめた手で擦り落としました。
生地貼り付け
生地の貼り付けは室内で行いました。
生地屋さんの取説では、のりを全面に吹きつける作業が推奨されていますが、場所がとれないため、少しずつずつ張り合わせる作業にしました。
コニシZ-3は、噴射も縦ラインできれいに塗布でき、生地にも染み込みにくいため、焦ることなく余裕を持って作業ができました。
張り合わせが終わったら、外周をハサミで切断し、カッターで部品穴を開ければ、完成です。
ルーフの組付け
あとはルーフを自動車にはめ戻せば作業完了です。
ピラーのはめ戻しは、ピラー側と自動車側のピン位置があっていることを確かめて、強く押し込みます。一部ピンは自動車側につけ残りする場合がありますので注意します。
作業完了後によく見ると部分的にシワがあるのですが、言われなければ気づかないレベルですので、特に手をいれませんでした。
写真では色がかなり違うように見えますが、実際はそれほど気になりませんので、満足です。
内装を張り替えると雰囲気がだいぶ変わります。次はもっと明るい色でもいいかも。