電動自転車リアルストリームのリアブレーキ交換

Repair/ Renewal

普段使っているブリジストン製リアルストリーム(通称リアスト)のブレーキが劣化していたので交換することにしました。

このリアストは2008年モデルでフロント、リアともにVブレーキ仕様です。

リアストはヤマハとブリジストンの共同開発品で、ヤマハからはPASブレイスという商品名で販売されています。

発売から年月が経過しているにも関わらず、アップデートしながらまだ販売されており、長寿命モデルとなっていて、内装8段のスポーツバイクが売られてないことから、そこそこ需要があるんでしょうね。

今回は作業が容易であるリアブレーキのみ交換しました。

現状確認

最初に実車を現状確認をして、交換パーツの適合確認を行います。

写真のとおりブレーキパーツに錆が発生しており、アームの塗装も退色しています。

ブレーキシューもヒビが入るくらいに劣化していますが、これでもブレーキは普通に効きます。

アーム長を採寸したところ107mmでしたので、短尺型ではない通常仕様から選定しました。

ブレーキケーブルは、購入してから一度も変えていないため、ケーブルとライナーも交換することにしました。

一方、フロント側はフォークも傷んでいるため、分解してフォーク仕様を確認するなどして、交換範囲を決定する方針としました。

部品と工具を購入

部品はブレーキにシマノBR-T4000、ブレーキケーブルはMTB用ケーブルセットを購入しました。

価格は2つ合わせて3,500円程度でした。

手持ちのニッパーでは、ブレーキケーブルとライナーが切断できないため、新たにケーブルカッターも購入しました。

交換作業

部品と工具が揃ったところで交換作業を始めました。

交換要領は工具メーカホーザンのHPを参照させていただきました。

トラブル発生

すぐ終わる作業と想定していましたが、ブレーキ台座ネジが固着してブレーキ本体が外せないというトラブルが発生しました。

  • 左側は思い切り回すと、六角ネジが潰れて空回りします。
  • 右側はなんとか外せたのですが、台座と共回りして台座ごと取れてしまいました。

結局この日は、ケーブル交換とブレーキシューの移植交換で仮復旧までして、一旦作業を終えました。

工具を追加購入

ネットで固着ネジ外す方法を調べて、工具、ケミカル、ブレーキ台座を追加で買い揃えました。

台座ネジにラスペネを3回ほど吹き、貫通型ドライバハンドルに「ベッセルのはずせるHEXビット」をつけ、かなづちを使ってハンドインパクトすると、ようやく固着がハズれてブレーキが取り外せました。

台座と共回りした右ブレーキは、どうやっても台座から外せそうもなかったので、左右両方とも新品のチタン台座に交換することにしました。

鉄製の安い汎用台座でもよかったのですが、シマノ対応品だと車体とブレーキの隙間がなくなるように設置できるとのことで、今回はシマノ対応のチタン台座(M10ピッチ1.2)を選定しました。

このチタンブレーキ台座はちょっとお高いですが、とても軽くて硬いです。

注意点としては、アルミとチタンは異種金属腐食を起こしやすいので、取付時はネジロックをしっかり目に塗布して取り付けし、水が入りこまないようにしました。

台座の締め付けは、水道の修理工事で使うトップのモンキーレンチを使いました。

ブレーキ本体を取り付けて、付属ネジで締め付けていきます。

ケーブルを固定し、リムとシューの隙間調整と試運転を数回繰り返して作業完了です。

初回作業でしたので思っていた以上に時間と労力がかかりました。

次はフロントのVブレーキとフォークの交換にチャレンジしてみます。