電動スポーツ自転車 リアルストリームを再整備(バッテリー交換他)

Repair/ Renewal

運動不足の解消を目的に、最寄り駅まで電動自転車で行くことにしました。

自転車は、10年ほど前に購入した「リアルストリーム」というスポーツ電動自転車を使うことにしましたが、長く置いたままであったため再整備を行いました。

バッテリーを充電して動作確認

最初にバッテリーを満充電し、自転車に取り付けました。

バッテリーは、ヤマハの商品にブリヂストンの品名シールが貼り付けられているもので、ヤマハとブリヂストンの共通仕様品です。

2009年当時はブリヂストンが車体、ヤマハが電気品という分担だったと思うのですが、現在も商品名と見栄えが違うだけですので、この体制はそのままみたいですね。

早速、バッテリーを装着して、電源を投入してみたところ、不具合なく動作しました。

バッテリーインジケータも満充電状態で、特段の動作不良はなさそうです。

可動部を清掃・オイル塗布し、不具合の有無をチェック

次に、自転車のチェーン、ベアリング、フロントダンパーなどの稼働部を、一旦パーツクリーナで洗浄後、オイルを塗布しました。

リアルストリームの変速機構はシマノ製の内装8段であるため、見た目がとてもシンプルです。

チェーンもステンレス製が使わているため、全くサビていませんが、スプロケット(歯車)は鉄なので赤サビが出ています。

スプロケの赤錆は、パーツクリーナー洗浄ですぐ取れましたので、表面錆程度で済んでいる状態でした。

またチェーンの伸びはほとんどなく、当面は交換不要レベルでした。

グリスアップは、スズキ機工LSベルハンマーを使いました。LSベルハンマーは、プラスチックやゴムもそれほど侵さないため、安心して電動自転車に使うことが出来ます。(ゴムやプラが主材である機構には、経年状態を考慮して、KURE シリコングリースを使うほうが良いと思います。)

以前はKURE 556を使っていましたが、ゴムやプラスチックを溶かすので電動自転車には使えず、固化するとゴミが付着してすぐ動作が渋くなるので、もう使うことはないでしょう。

バルブを英式から米式に変更

標準で付いている英式バルブでは、空気圧がわからないので、パナレーサーの英→米変換器で米式に変えました。

これで空気圧もしっかりとチェック出来ます。自動車のようなTPMSをつけても面白いかもしれません。

パナレーサーでエアを充填

リアルストリームは標準でセミスリックタイヤがついており、適正空気圧は250~450kpaの表記がありました。

エアは自動車用に使っていたパナレーサーのフロアポンプを使って350kpaに設定しました。

タイヤ表面のゴムは劣化して固く感じるのですが、幸いヒビは見当たらなかったので、少し使ってみて状況を確認しようと思います。

パナレーサーのアルミフロアポンプは、軽くて錆びないし、口金やホースが破損しても、交換パーツも売っていて長く使えるのでオススメです。

このパナレーサーも10年ものですが、まだまだ使えそうです。パナレーサーの製品は、値段相応に部品の質がよく、ホースの継ぎ目の空気漏れも出ていません。

試走でバッテリーとグリップ劣化が判明

試走を行ったところ、上り坂道に入った途端にバッテリー残量が急激に減り、標高30mも登りきれませんでした。

残念ながらバッテリーは逝っているようで、バッテリーセル(16650)の1~2個が経年劣化しているものと思われます。

バッテリーは2009年から変更していませんので、寿命と考えて後継品を購入することとし、バッテリー容量は、標準4.0Ahのところ、8.1Ahにアップグレードすることにしました。

8.1Ahのバッテリーは約4万円もしますが、走行距離が増えることには変えられないので、思い切って新規購入することにしました。

購入したのはYAMAHA製でしたので、ネットで適合することを確認しました。

DIY'erとしては、セル交換でバッテリー再生を試みたいところですが、ネットで分解写真をみたところ、バッテリーのセル接続には溶接工具と電極(配線材)の再制作が必要なので、少し先送りにしたいと思います。

またグリップもゴムがかなり劣化していました。

劣化度合いはベタベタの状態を通り越し、手が黒く汚れるほどでしたので、早速交換することにしました。

ところが、リアルストリームのグリップは特殊品で部品が発売されておらず、ブリヂストンのハンドルグリップL/H Assy(SQ06-S)でいけるかと思って交換したところ、短手方向の長さが少し足らなかったです。

逆に長手方向は少し長さが足らないので、元グリップを少し残すようにカッターで切断除去し、新グリップをはめると、きれいに取り付けできました。

標準状態をよく見ると、短手方向だけエンドキャップがついていることに気づきました。

この手のグリップ交換は中空タイプの長手グリップを2つ買い、カッターで切るなりしてぴったりの長さに合わせて、エンドキャップをつけるというのが正解みたいです。

まぁ、これでもベタベタは解消され、ハンドル操作には支障はないので、しばらく使ってみようと思います。

自転車整備はまだ初心者レベルですが、自動車整備のスキルは結構使えそうなので、これから勉強したいと思います。

以上、リアルストリームの再整備でした。