NEC IX2215を10ポートマネージドHUBとして使う設定方法です。
IX2215はルーター予備機として複数台を保管しているのですが、数年保管するとNVRAMバックアップ用の内蔵リチウム電池が消耗し、起動時にNVRAM Failとなります。
消耗したら電池を取り替えるしかないのですが、内蔵リチウム電池はSTマイクロ製のNVRAM専用品のため、時期によっては中古のIX2215が買えてしまうくらいの値段がします。
バックアップ用のリチウム電池は、機器が通電状態であればほとんど消耗しないため、今回、マネージドHUBとして使うことにしました。
HUB設定はとても簡単でbridgeでGE0, GE1, GE2を接続するだけです。
bridge irb enable ! interface GigaEthernet0.0 no ip address bridge-group 1 no shutdown ! interface GigaEthernet1.0 no ip address bridge-group 1 no shutdown ! interface GigaEthernet2.0 no ip address bridge-group 1 no shutdown
注意点としては、IXのbridgeはMACアドレスで各インタフェース転送される仕様のため、アンマネージドスイッチに近い動きになります。
たとえば、GE1にipアドレスを割り当ててIX本体のコンソールにip接続しようとした場合は、GE1に直結されている機器からしかアクセスできません。
本来はルータであるため当然の仕様なのですが、vlan、ループ検知、snmpなどの機能設定を考える場合は、以下ページで制約と実施例をよく確認するようにしてください。
2.5. ブリッジの設定 — IX-R/IX-V 機能説明書 1.2版 ドキュメント
現場のIX2215が故障して代替機が必要となった場合は、市販のアンマネージHUBに変えれば良いだけですので、おすすめの利用方法です。