ProxmoxVEにWindows11Proを構築(手戻りなしの最短ルート)

PC / Linux

Proxmox上にWindowsを構築する機会が多くなってきたため、構築手順をまとめておきます。

補足)約4年前にWindows10のインストールを記載しましたが、仮想サーバーを取り扱うことが増えてきたため、今回は仮想サーバーへのインストールに特化した記事にすることにしました。

環境

この記事の環境は以下の通りです。

  • 仮想サーバー:ProxmoxVE9.1 自作PC [Intel Core i7-10700(8C/16T) MEM:32G]
  • Windowsバージョン: Windows11 Pro(リテール版)

注意する点として、適用できるWindowsライセンスは「リテール版」のみとなります。
DSP版やOEM版はデバイスとセットになったライセンスであるため適用できません。

リテール版は量販店等でWindows11proパッケージとして売られているものになります。
事前に購入しておくと良いでしょう。
(Microsoftストアでも買えるみたいですが、割高なので試したことはありません。)

ISOファイルの入手

Proxmoxで仮想OSを構築するためにはISOファイルが必要になります。

Windowsの場合はOS本体用のISOファイルの他に仮想用ドライバーが必要です。

WindowsISOファイル

MicrosoftのWindows11のダウンロードからISOファイルをダウンロードします。

ダウンロード手順はバージョンなどリリース時点の状況により良く変わります。
概ね以下手順でいけばISOファイルのダウンロードまでたどり着けると思います。

  • x64 デバイス用 Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロード」を選択
  • 今すぐダウンロードをクリック
  • 言語の選択で「日本語」を選択
  • 確認をクリック

Proxmox用windowsドライバー(virtio)

proxmox公式サイトからvirtioのダウンロード先を調べ、最新版のvirtio ISOファイルを入手します。
執筆時点ではここからダウンロードできました。(github経由)

ProxmoxへISOファイルをアップロード

ダウンロードしたISOファイルをProxmoxVEサーバーへアップロードします。

「ノード選択」→「local(node名)」を選択し、「ISOイメージ」をクリックします。

アップロードをクリックし、ダウンロードしたISOファイルをProxmox側へコピーします。

VirtIOもアップロードします。
2つのISOファイルをアップロードできると以下状態になります。

VM上にWindows11proを構築

VM作成については要点のみとしていますのでProxmox構築記事も参照してください。

VM作成

コンソールの右上にある「VMを作成」をクリックし、コンフィグレーションを開始します。

下図のように仮想マシンのISOファイル設定はWindows11に加え、VirtIOもマウントします。

ストレージ、メモリ、CPUコア数はマシンの使用目的に合わせて設定してください。
ブラウザ使用のみの場合は、Windowsの最低要件でも構わないと思います。

Windows11においての最低ストレージ容量は64GBとなります。
キャッシュは「Write back」に設定する必要があります。

参考までにWindows11最低要件のVM configを載せておきます。
起動できない場合や動作がおかしいときは比較してみて下さい。(q35,tpm2.0なども必須要件)

# qm config 301
agent: 1
bios: ovmf
boot: order=scsi0;net0
cores: 2
cpu: x86-64-v2-AES
efidisk0: local-lvm:vm-301-disk-0,efitype=4m,ms-cert=2023k,pre-enrolled-keys=1,size=4M
machine: pc-q35-11.0
memory: 4096
meta: creation-qemu=11.0.0,ctime=1779434711
name: windows11pro-1
net0: virtio=BC:24:11:D6:73:1B,bridge=vmbr0,firewall=1
numa: 0
ostype: win11
scsi0: local-lvm:vm-301-disk-1,cache=writeback,size=64G
scsihw: virtio-scsi-pci
smbios1: uuid=4cbc6394-353d-4c90-8ef5-86cffd6b2441
sockets: 1
tpmstate0: local-lvm:vm-301-disk-2,size=4M,version=v2.0

VM構築設定が完了したら、仮想マシンができていることを確認します。
VMを起動するとおなじみのWindowsインストール作業の開始となります。

Windows初期設定とドライバーインストール

VMを起動するとProxmoxVEロゴのあと、以下の画面が出たときに[Enter]キーを押します。
※タイムアウトして起動に失敗した場合は、仮想画面のブートデバイス再設定から、起動ディスクをWindowsのDVDに設定してリブートします。

プロダクトキーは最初は「プロダクトキーがありません」を選択します。
プロダクトキーをいれてしまって再構築すると、Microsoftとの再認証手続きが必要になるため、構築完了後に安定動作を確認してからアクチベーションするようにします。

インストールを進めると「Windows11をインストールする場所の選択」できない場面になります。
WindowsのインストールディスクはVM用ドライバーを内包していないため、個別にVirtIOのドライバーを導入する必要があります。

VirtIOのSATAドライバーは[amd64\w11]を選択します。

ドライバーがインストールされると、ストレージ設定を完了することができます。

次にネットワークドライバーが見つからず、「次へ」がクリックできないことで進めなくなります。
ここでも同様にVM用ネットワークドライバー[NetKVM\w11\amd64]を選択すると進めるようになります。

アカウントの作成

アカウントはMicrosoftのオンラインアカウントを要求されますが、仮想上での動作確認を進めたいので、一旦はWindows11内のオフラインアカウントを作成することにします。

オフラインアカウント作成は、とてもややこしいので以下の手順で行います。

「職場または学校用に設定する」を選択します。

「サインインオプション」を選択します。

「代わりにドメインに参加する」を選択します。

これでようやく従来のアカウント作成に移行(※)できます。
※パスワード設定、セキュリティの質問3つという従来どおりのアカウント作成ができます。

アカウント作成が完了すると、インストールが始まり、数回再起動したのち、VM仮想画面にWindowsログオン画面が出現すればWindowsインストールは完了です。

 

VirtIOドライバーのインストール

Windowsが起動し、ログインが出来たらVM用のドライバーをインストールします。

ドライバーはインストーラにて一括導入することができます。

  • virtio-win-gt-x64.msi:不足しているVirtIOドライバー一式
  • virtio-win-guest-tools.exe:ゲストOSとの各種調停をするツール

デバイスマネージャーを確認し、!マークがなければインストールは完了です。

アト処置

動作に問題がなければ以下処置を行います。

VMからISOファイルの削除

必須ではありませんが、VMの構成からインストールに使用したISOファイルを削除します。

proxmoxのISOプールからWindows ISOを削除するとWindowsが起動しなくなります。
こうなるととても慌ててしまうため、構築後に削除しておくと良いでしょう。

ライセンス認証

Windows11の仮ライセンス期間は1か月です。1か月を過ぎると動作に大きな制限がかかり、事実上PCとして機能しなくなります。

したがって、構築後1か月の間に動作を確認し、ライセンス認証まで行うようにします。

Windowsライセンスは量販店で売っている「リテール版」を購入するようにしてください。
量販店で売られているWindowsパッケージ版(=リテール版)を購入すれば問題はありません。
仮想上の構築であってもMicrosoftのサポートも受けれます。
※ハードウェアとバンドル購入できるDSP版はリテール版より少し安いですが、VMマシンでは使えないため購入しないように注意してください。

以上でWindows構築は終了です。お疲れさまでした。

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