【Ubiquiti UDM-SE】10GbE SFP+の選定と熱対策

Telecommunication

ネット回線速度がようやく10G契約になりましたので、10GTek製の10GbE(10Gbase-TX)のSFP+モジュールを買いました。

ところが、10GbEのSFP+モジュールは、発熱量が極めて大きいとして有名であるため、安定稼働させるための熱対策を行いました。

10Gbase-T SFP+モジュールの選定

10Gbase-Tモジュールの通信チップはMarvell 88X3310くらいしかないので、どのメーカを買っても大差ないとは思うのですが、高発熱で経年劣化が心配であったため、レビュー評価が良い10GTekを選定しました。

10GTekの10Gbase-T SFP+モジュールでは、マルチレートの有無と最大配線長の違いで3仕様があります。

今回は、WAN回線側の10G固定レートで運用するため、一番安価な10GBase-T(30m) SFP+を購入しました。

LAN側はまだ10GbEや2.5GbEのPCを持っていませんので、当面は1GbE運用の予定です。

10Gbase-T SFP+の取付けと熱対策

UDM-SEのWAN回線側SFP+ポートは10番となっていますので、SFPキャップを外してSFP+モジュールを挿入するだけです。

取り外しは金色のバックルを手前に倒すとロックが外れる仕組みです。ロックを外さないと取り出しできませんので注意が必要です。

この10Gbase-TのSFP+モジュールは、カタログ値で65℃程度になると記載があるくらいなので、ものすごく発熱します。

さらにUDM-SE自体も10℃くらい発熱をしますので熱対策は必須です。

ところが家庭内でネットワーク装置が置ける場所は、ほぼ空調はないです。

そのため夏場は、周囲温度が40℃くらいまで上がることを考慮した熱対策をする必要があるので、放熱フィンと冷却ファンの2対策を行うことにしました。

小型放熱フィン(15mm✕15mm)は、SFP+の出っ張ったところに貼り付け、フィンのサイドからUSB冷却ファンで空冷しました。

USB冷却ファンの電源は、古いスマホのUSB充電器を流用しました。

この簡単な対策だけで、指で触れないくらい発熱していたSFP+が、温かい程度まで下がりました。体感としては10℃くらい下がったと思います。

USBファンは夏場(6月~9月)だけ稼働させれば十分と思います。

WAN回線の設定変更

SFP+を装着し、ポートを確認したところ、無事「10 GbE」と認識されていました。

UDM-SEのWAN回線ポート変更は、WAN1ポートの割当をPort 9からPort 10に変更するだけで簡単に行えました。

続けて、UDM-SEに内蔵されているスピードテストを実施したところ、2.9Gbpsとなりました。

2.5GbEのときは2.3Gbps程度でしたので、あまり改善されていない結果になりました。

WANが2.5GbEと大差ない理由としては、おそらくUbiquitiのスピードテストサイトが10Gをサポートしていないのだろうと思います。

残念ながら筆者は10G-NICのPCを持っていないため、現状ではUbiquitiのスピードテストサイトしか計測できません。

機会があれば10G-NICを導入して速度検証したいと思います。