うまくヌレールで自宅の漆喰壁を補修 DIYでもプロ並みの仕上がり

Repair/ Renewal

自宅の内装は漆喰(しっくい)壁にしているのですが、築10年ぐらいしたころから表面が膨らみだして、部分的に破れてきたので再施工をすることにしました。

漆喰をやめて壁紙にしようかとも考えましたが、漆喰壁の特徴である「におい分解」「調湿機能」がかなり快適だったので、同じ漆喰で施工することにしました。

自宅建築時(2007年頃)、漆喰壁は水分の調合などが難しく、経験ある業者しか施工できなかったのですが、日本プラスターより発売されているうま~くヌレールを使うと、素人でも施工出来るようになっているのでチャレンジしてみました。

施工前確認と施工方法の決定

漆喰は壁紙の上に塗装されており、壁紙の接着剤が剥がれて壁紙が浮いてきました。

漆喰を壁紙ごと剥がしてみたところ、石膏ボード(石膏プラスターボード)が出てきました。

石膏ボードの上に漆喰風の壁紙を施工しようかとも考えたのですが、持ち家で原状回復する必要もないことから、今回は石膏プラスタボードの上に、直接、漆喰を塗布することにしました。

必要道具

施工に必要な道具はホームセンターで調達しました。

うまーくヌレール専用の道具も販売されていますが、プラスチック製で耐久性に難がありそうだったので、こてのみ買いました。

  • マスキングテープ18mm:定番の3Mのマスキングテープです。
  • マスキングシート(シート幅500mm):ホームセンターで1巻200円くらいで売られています。
  • うまーくヌレールテープ:石膏ボードの継ぎ目の穴埋めに使います。うまーくヌレール専用品です。
  • うまーくヌレールこて:コテが柔らかいプラスチックでできている漆喰専用品です。
  • 薄型ステンレスこて:2名作業のためもう一つのコテは、先が曲がる薄型のステンレスコテです。サビが移らないようにするためステンレス製は必須です。
  • こて板:ホームセンターで売っている一番小さいもので十分です。

施工方法

施工はHPに記載されているとおりに行いました。

漆喰の塗り方 - 【公式】漆喰うま~くヌレール
漆喰うま〜くヌレール施工マニュアル。漆喰うま~くヌレールは、誰でも簡単にどこでも塗れる漆喰です。個人のお客様から職人さんまで幅広い方にご使用いただけます。

壁紙剥がし

最初に古い壁紙を剥がします。乾いた漆喰の粉塵が舞うのでマスクは必須です。

当家の場合は、壁紙の上に漆喰が施工されており、壁紙ごと剥がすと下地の石膏プラスタボードが見えました。

壁紙が剥がれにくい場合は、無理に剥がさなくても良く、その上に漆喰を塗るのでもOKみたいです。

マスキングテープとマスキングシート貼り付け

壁紙が剥がしたあと、マスキングテープとマスキングシートを境界部分に貼り付けます。

結構、大変な作業ですが、目地に埋まった漆喰はなかなか取れないので、テープはぴっちりと貼り付けるようにします。

うまーくヌレールテープを貼り付けと目地埋め施工

石膏プラスターボードの境目は、凹部になっているため、うまくヌレールテープを貼り付けました。

うまくヌレールテープの上から凹部を埋めるように漆喰を押し込むように塗布し、1日程度乾燥させました。

うまくヌレールテープはそれほど粘着力がありませんが、漆喰を塗って乾燥すれば剥がれることはないようです。

下塗り・上塗り・模様つけ

下塗り以降の工程は、漆喰の補充と施工を一人でやるとちょっと大変ですので、漆喰補充係と施工係の2名分担作業にしました。

ケース内の漆喰は少し固くなっているので、しゃもじで揉んで柔らかくしながら、補充しました。

目地埋めした漆喰が乾燥したら、薄く下塗りをします。

下塗りは石膏ボードの地色が見えてみても問題ないです。

下塗りをして30分くらい乾燥させたあと、上塗りをします。

上塗りは模様をつけながら行うのが効率良かったです。

壁の面積が大きい箇所は、脚立を常時使う上面と下面に分けて塗ることにしました。

DIYでもプロ並みに仕上がる

今回は、剥がれていない漆喰壁はそのままにしましたが、継ぎ目もよく見ないとわからないくらいになりました。

残り下半分も施工しようと思いましたが、漆喰の残量が少なくなったので、買い足してから施工しようと思います。

新築時に漆喰を施工した会社に再施工をお願いすると、80万円くらいかかる作業と言われましたが、DIYだと18kg入りを3個と左官道具の約4万円程度で済ませられそうです。

施工作業も結構楽しく、作業も細切れにできますから、お薦めのDIYだと思います。