モトローラは余計なソフトが入っておらず安定して動くことから、エンジニア好みのスマホとして固定ファンが多い機種です。2022年秋にローレンジクラスであるmoto g32が発売となりましたので、スペック比較を行いました。
モトローラのいいところ
これまでモトローラのスマホは、moto G4 plus, G5, G5s, G6s, G7 plus, G8 power, G30, G52jを使ってきました。執筆時点で現役で使っている機種は、moto G8 power, moto G30, moto G52jです。使い続けている理由は以下の通りです。
- バッテリー膨らみ修理が無償だった:moto G5sとmoto G6sはバッテリーが膨らむ状態になったことがあり、サポートに連絡して修理をしてもらったことがあります。どちらも保証期間1年を超えており有償修理での対応でしたが、費用の請求無く、無償修理をしてくれました。
- 動作が安定している:素に近いアンドロイドであるため、余計なアプリがほとんど入っていません。余計なアプリが動かないので、メモリーなどのリソース節約にもなりますし、動作も軽いです。
- 価格が安い:Xaomiが出てきてからは価格メリットは薄れましたが、まだまだ価格競争力はトップクラスだと思います。
モトローラ製のスマホは、保証期間を過ぎたら即故障という状況は一度も発生しておらず、全般的に設計品質は良いです。発売直後にファームの不具合が残ることはあるものの、放置されたことはないので信頼がおけるメーカーだと思います。
注記:moto g52jで新たに採用された側面配置型の指紋認証デバイスが不調になりました。moto g52jはこれから修理に出す予定です。
moto G32, G52J, edge30の機能と性能の比較
ミドルレンジスマホは機能概要だけを見ても差がわからないため、一覧表にして比較してみました。赤字は高機能・高性能、青字は低機能・低性能として表現してみました。
機種名 | moto g32 | moto g52j | edge 30pro |
発売日 | 2022/9/30 | 2022/6/3 | 2022/6/3 |
実勢価格 | 約2.6万円 | 約4.0万円 | 約9.0万円 |
画面サイズ | 6.5インチ | 6.8インチ | 6.7インチ |
画面解像度 | 2400 × 1080 (FHD+) 20:9、OLED、リフレッシュレート 90Hz | 2,460×1,080 (FHD+)、20:9、IPS、リフレッシュレート 120Hz | 2,400×1,080 (FHD+)、20:9、有機EL、リフレッシュレート144Hz |
アウトカメラ | 約5,000万画素メイン (f/1.8)
約800万画素 超広角(118°)深度センサー(f/2.2) 約200万画素マクロ (f/2.4)、LEDフラッシュ |
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インカメラ | 1600万画素(f/2.4) | 1,300万画素(f/2.2) | 6,000万画素 (f/2.2) |
無線規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)
Bluetooth 5.2 |
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz / 5GHz)
Bluetooth 5.1 |
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz / 5GHz / 6GHz) Wi-Fi 6E
Bluetooth 5.2 |
通信規格 | 4G | 4G/5G | |
CPU | Qualcomm Snapdragon 680 4G 2.4GHz オクタコア (2.4GHz x 4、1.9GHz x 4) | Qualcomm Snapdragon 695 5G 2.2GHz オクタコア(2.2GHz×2 + 1.8GHz×6) | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 Mobile Platform オクタコア(3.0GHz*1、2.5GHz*3、1.8GHz*4) |
対応SIM | nanoSIM×2
DSDV |
nanoSIM/eSIM
スロット数:1 DSDV |
nanoSIM×2
DSDV(5G+5G) |
ROM/RAM | 128GB/4GB | 128GB/6GB | 256GB/12GB |
外部SDカード | 最大1TB | 最大1TB | 対応なし |
USB端子 | USB Type-C | ||
バッテリー | 5,000mAh | 5,000mAh | 4,800mAh |
充電 | 30W Turbo Power | 15W Turbo Power | 68W Turbo Power |
質量 | 約184g | 約206g | 約196g |
防水 | IP52 | IP68 | IP52 |
NFC/Felica | ○/✕ | ○/○ | ○/✕ |
外形寸法 | 約 162(H) × 74(W)× 8.5(D) (mm) | 約171(H)×77(W)×9.1(D)(mm) | 約163(H)×76(W)mm×8.8(D) (mm) |
g32のMPUは、Snap Dragon680が採用されており、Antutuスコアは270,000程度(ネット調査)ですので、とてもサクサク動くと思われます。
アウトカメラはg32, g52j, edge30 proで同等仕様になっており、特段のアップデートはありません。インカメラは1300万画素(g31)→1600万画素(g32)に増えましたが、F値がf2.2(g31) →f2.4(g32)と若干悪化しています。ただインカメラは少し暗くなる程度ですので、使い勝手には大きな影響を及ばさないと思います。
WiFiはスタンダードなWiFi5が搭載されている上、外部SDカードも1TB対応と十分なストレージ容量を扱うことが出来ることから、通常使用では困ることないと思います。
バッテリー容量が約5,000mAhとかなり大きいため、Turboチャージャー対応は嬉しいところですが、USB充電器は付属しません。Turboチャージャーを利用するには、Quick Charge 3.0対応の充電器が必要になります。スマホは価格競争が激しいため、もうUSB充電器が付属することは無いのかもしれません。
g32はボリュームゾーンの最適スペック
oppoからも廉価グレードのA77が発売され、気になっている方もおられるかと思いますが、Oppo A77のMPUはMediaTek Helio G35であり、Antutuスコアは10万程度です。下表によると2019年夏モデルのmoto g7 plusより遅いので、買わないほうがいいと思います。
(参考)筆者の所有するスマホ・タブレットのAntutuベンチ結果
機種名 | 発売年月 | MPU(SoC)型番 | Antutuスコア(v9.3.9) |
moto g52j | 2022年6月 | Snapdragon 695 | 395,508 |
moto g32 | 2022年9月 | Snapdragon 680 | 270,000(about) |
moto g8 power | 2020年6月 | Snapdragon 665 | 190,143 |
moto g7 plus | 2019年6月 | Snapdragon 636 | 161,721 |
moto g5s | 2017年6月 | Snapdragon 430 | 74,534 |
Fire HD10(2021) | 2021年6月 | MediaTek MT8183 | 170,255 |
Fire HD8plus(2020) | 2020年6月 | MediaTek MT8168 | 105,691 |
motoスマホは専用カバーケースが付属しているものの、画面保護フィルムは別売りです。筆者はいつもアスデック社のPET素材の製品を購入しています。何度となく購入していますが特段不満もなく使えていますのでオススメしておきます。(linkはg52jです。発売後差し替えます。)
以上、2022年秋モデルmoto g32の比較紹介でした。