数年前にドリフト対策で分解清掃修理した任天堂スイッチのジョイコンですが、スティックがボロボロになってきたので、原理的にドリフトが発生しないTMRスティックにに換装しました。
TMRはトンネル磁気抵抗効果(Tunnel Magnetoresistance)を利用した高感度な磁気センサーで、主にハードディスクの磁気ヘッドなどに使われてきた技術です。
先行してホール効果を用いたスティックも発売されていますが、一般にはTMRのほうが感度が良いとされているため、これから換装を考えておられる方はTMRの選択がベターと思います。
TMRスティックのメーカ選択
任天堂ジョイコン対応のTMRスティックは中国メーカーからいくつか発売されていますが、オリジナルの抵抗接点型と感度が同等であるものを選択したいところです。
先にPS5コントローラのデュアルセンスで交換したグリキット(Gulikit)製が良好な性能であったので、今回も選定しました。
TMRセンサーは可変抵抗器が無く、接触する部分がないため、原理上はドリフトしません。

交換用道具の準備
ジョイコンのスティック交換は、0番プラスドライバーとFPCケーブル用ピンセットだけで交換できます。
おすすめの工具は以下2点です。
現状確認
スティックのドリフト状態はスイッチの設定→スティックの補正で確認できます。
ドリフトしているとスティックがセンターに固定されず、ゆらゆらと動くようになります。

左スティック交換方法
裏面の+ネジを0番のドライバーで外します。全部で4本あります。

カバーを開けてバッテリーを取り出します。接続ケーブルはつけたままで交換できます。

バッテリーの台を固定している+ネジを0番のドライバーで外します。全部で3本あります。

アナログスティックのフレキケーブルを外します。
コネクタのロック機構は黒い部材を引き起こすことで外れます。
勢い余ってコネクタを壊さないようFPCケーブル用ピンセットを使って慎重に作業します。

スティックを固定している+ネジを0番のドライバーで外します。全部で2本あります。

これだけでスティックが取り出せます。
Gulikit製スティック取り付けて逆の手順でで組み立てれば、交換完了です。
右スティック交換方法
裏面の+ネジを0番のドライバーで外します。全部で4本あります。

バッテリーを外し、バッテリー台を+ネジを0番のドライバーで外します。全部で3本あります。

アナログスティックのフレキケーブルを外します。
コネクタのロックを外す方法は左スティックと同じです。

スティックを交換します。
スティックを固定している+ネジを0番のドライバーで外します。全部で2本あります。

右スティックは側面のハーネスが抜けかけることにより接触不良になりやすいです。
一度コネクタから外して接続し直す方が良いでしょう。

キャリブレーションの実施
TMRスティックのキャリブレーションをします。
スイッチの設定→スティックの補正で補正をかけます。

補正後、スティックがセンターになれば交換完了です。

気づき事項
適当なゲームで一通り操作してみましたが、アナログスティックとの差が分からないくらいに快適に動きました。
軽微な違いとしては、TMRというアクティブ素子を使っている関係上、スティックのパワーオン起動時に数秒反応しなくなるタイミングがありますが、実用上の問題は全くなかったです。
これでアナログスティックのドリフトが出なくなるなら安いものです。




