テニスが面白くなって、毎週のようにテニスをするようになると、ボールを打った瞬間の衝撃が蓄積し、肘が痛くなる人が多いようです。
筆者も肘や腕の筋肉に痛みを抱えた時期があり、打撃による衝撃を抑えたかったので、柔らかいガットは手当たり次第に試しました。
本記事では、肘のケアに効果があり、調子が良くなってもリピートして使える優秀なガットをご紹介します。
注記)筆者はストリングマシーンを持っているのでロールガットでの紹介をします。最初はロールガットを切り売りしたもので、試し打ちサれることをおすすめします。
テクニファイバー X-ONE BYPHASE
- 耐久性:★★☆☆☆
- 打感の柔らかさ:★★★★★
- スピン性能:★★★★★
- 1張単価:約1,800円~
もっともナチュラルに近い打感という宣伝で発売されています。実際はナチュラルよりはるかに柔らかく、良くたわんでボールをしっかりはじいてくれるので、打感はナチュラル以上です。
柔らかさとスピン性能は抜群ですが、欠点は耐久性とお値段です。部活でテニスするジュニアだと1週間程度、一般の週末テニスプレーヤー(中級レベル)だと2か月くらいで切れるくらいでしょうか。打感と柔らかさは本当に素晴らしい性能で、硬いラケットでも打感が柔らかくなります。
この性能は繊維に伸縮・弾力・振動吸収性を持つポリウレタン樹脂を浸透させている「バイフェイズ処理」が行われており、独特の柔らかさと反発性を両立させています。
お値段は、200mロールで約27,000円、12mパッケージ品だと4,500円くらいします。自分の知る限りナイロンガットの中ではずば抜けて一番高いです。パッケージ品はナチュラルが買えるくらいに高いので、200mロール買いか、12m切り売りがおすすめです。
マルチガットで少しずつ切れていくので、切れるタイミングが予測しやすいです。耐久性をあげるならゲージを1.3mmや1.34mmにするのも良いと思います。
このガットを使っていて度々切れるようになってきたら、上手くなってきた証拠ですから、縦ストリングをポリへ切り替えしても良いのではないでしょうか。
バボラ エクセル125
- 耐久性:★★☆☆☆
- 打感の柔らかさ:★★★★☆
- スピン性能:★★★★☆
- 1張単価:約1,200円~
柔らかさはX-ONEと同じくらいで、X-ONEが出る前に何度もリピートして使っていたガットです。柔らかさはX-ONEよりほんの少し固いくらいです。
典型的なマルチストリングです。時間が経過するとガットが交差するところは、凹んで固く締まったようになり、打感が少し悪く傾向があります。
耐久性はX-ONEと大差ないと思います。スピンばかり打っているとすぐ切れますから、耐久性を上げたい方はゲージを1.3mmにしても良いと思います。
欠点はX-ONEと同じく耐久性とお値段です。以前は単張りパッケージ品しか売っておらず一張り1,800円くらいしていました。
X-ONEが発売されて競合するようになったためか、ロールガットが発売されて、今は安く購入できるようになりました。エクセルを単品購入するなら、ロールを12mカットしたものが良いですね。
トアルソン バイオロジック ライブワイヤー125
- 耐久性:★★★☆☆
- 打感の柔らかさ:★★★★☆
- スピン性能:★★★★☆
- 1張単価:約1,100円~
古くから売られているベストセラーガットです。トアルソンの中で最も打感が柔らかいと思います。色がナチュラルガットのように少し黄色いのが特徴です。
耐久性はそこそこありますが、X-ONEやエクセルよりは固いので、ガットがたわみにくく、スピン性能は少し劣ります。
ロールで販売されておらず、カットされたものが22本入ったセット品で売られています。1張り1,000円くらいで買えるので、コストを重視する方はボックスが良いでしょう。
アプローチ DURA MULTI
- 耐久性:★★★☆☆
- 打感の柔らかさ:★★★★☆
- スピン性能:★★★☆☆
- 1張単価:約1,200円~
関西にあるテニスショップ「アプローチ」が販売しているガットです。トアルソンかGOSENでOEM製造されているようでMade in JAPANです。色はきれいな白色です。
打感は少々固いのですが、ポリやモノナイロンに比べたら遥かに柔らかいです。注意点としては特有の化学薬品臭がしますので、気になる方は避けたほうがいいかもしれません。
個人的にはスピン性能が今一つかなと思いました。このガットはストリングマシーンを買ったときに付属でつけてくれたものなので、マルチガットのストックを切らした時や、ラケットに最初に張られているサービスガットの張り直しに使っています。
ルキシロン4Gソフト
- 耐久性:★★★★★
- 打感の柔らかさ:★★★☆☆
- スピン性能:★★★☆☆
- 1張単価:約1,200円~
かなり柔らかいポリガットです。柔らかいと言ってもポリですからナイロンの打感とは比べ物にならないくらい硬いです。
ポリにすると耐久性はかなり上がりますし、ポリなのにテンション維持力が素晴らしく長いです。ナイロンガットで切れまくり、ガット代にコストがかかるようになった方におすすめです。
このガットはプロテニスプレーヤーの錦織選手が使っていて、色がゴールドなのでかなり派手に見えます。ポリガットとしては、最高級の部類に入りますので、使っている人はそれほど見かけません。
ルキシロン4Gソフトの1本張りだと硬すぎると感じる方は、ナチュラルガットとのハイブリッド張りをおすすめします。おすすめの貼り方は縦にナチュラル、横に4Gソフトです。打感もかなりマイルドになり、超絶長持ちします。(ナチュラルは雨天で使わないように)
テクニファイバーX-ONEがおすすめ
週1回程度のテニスの場合、テクニファイバーX-ONE BYPHASEがおすすめです。理由はこれ以上打感が柔らかくて性能がいいものがないので、週1回の貴重なテニスが有意義に使えると考えるからです。
雨天でも使えますので、取り扱いもそれほど気にしなくてよいです。天気はコントロールできませんから、週末プレーヤーにとっては大事なことだと思います。
エクセルやX-ONEを使って、スピンボールが打てるようになると、ガットがすぐ切れて耐久性の無さに困り、ガット張り代に困るようになります。どう対策したかというと...ストリングマシーンを買って自分で張ることにしました。
ストリングマシーンは15万円位もしますが、ガット張りに出さなくても良い時間が買えたのは大きいです。テニス熱が出た方は購入しても損はないと思います。