変更に至った経緯
親族が経営している店舗の担当者から、「よく電話をフレッツ??に変えないかとのセールス電話がかかってくる、仕事の邪魔なのでセールス電話を非着信にしたい」との相談がありました。
都市部では、アナログ回線は廃止される方向で、NTTの契約業者が変更契約をとるとインセンティブが入るようなので、工事業者が電話セールスを展開しているようです。
アナログ回線にナンバーディスプレイの機能を追加して、電話機を更新すれば簡単に対応できるかと考え、早速、電話の請求明細を取り寄せて、現在の契約を見ると次の通りになっていました。
- アナログ電話回線:1回線契約
- フレッツ光+アナログ電話回線:1契約
知っている人には当たり前の事ですが、アナログ電話とフレッツ光を別契約しているのはとても無駄です。
このようになった経緯を調べると、最初はアナログ回線の2回線契約(電話とFAX)をしていたのですが、業務で常時オンライン回線を入れる必要が出てきたので、システム業者が言うままにFAX用のアナログ電話回線をフレッツ光を契約していました。
システム業者は一番変更の手数が少ないことしかやりませんので、このような状況になっていたのだと思います。
早速、店舗の現状確認すると、電話回線が古いローゼットでRJ-11に変換されていて、光ファイバーは追設されているという環境でした。
フレッツ光を導入した当時のシステム業者とは、システムを更新した際に契約関係が無くなっているため、変更はすべて自分で行うことにしました。
契約変更の検討
契約変更をする上で、月額固定費への影響を確認しました。
現在の契約
- 5,400 円(光FHS利用料)
- - 430 円(電話セット割引)
- 500 円(ひかり電話)
- 2,400 円 (アナログ回線)
月額 計 7,870(円:税抜き)
変更案1:アナログ回線にナンバーディスプレイを追加
- 5,400円(光FHS利用料)
- - 430円(セット割引)
- 500円(ひかり電話)
- 2,400円 (アナログ回線)
- 400円(ナンバーディスプレイ)
月額 計 8,270(円:税抜き)
変更案2:アナログ回線を廃止し、フレッツ光にアナログ回線を追加
- 5,400円(光FHS利用料)
- - 430円(セット割引)
- 500円(ひかり電話)
- 100円(アナログ追加番号)
- 200円(複数チャネル)
- 400円(ナンバーディスプレイ)
月額 計 6,170円(円:税抜き)
サービス費目の詳細
- 追加番号:フレッツ光にアナログ電話を1回線追加するサービス費(合計2回線まで)
- 複数チャネル:アナログ2回線の同時通話のサービス費(契約しないと同時通話したとき片方は話中となる)
- ナンバーディスプレイ:発信者の番号を表示する機能
比較の結果、変更案2が毎月約1,700円もコストダウンになることが分かったので、変更契約を申し込むことにしました。
契約変更の実施
フレッツ光、ネットで変更の申し込みには、契約時の資料に書いているお客様IDが必要です。毎月の電話請求明細にはお客さまIDが書かれていませんので、契約資料を探し出してもらいました。
契約書が見当たらず、お客さまIDが分からない場合は、電話請求明細をもってNTTに問い合わせする必要があります。おそらく契約者との本人確認などの手続きが発生すると思いますので、時間に余裕を持った対応が良いでしょう。
【お客さまID】CAF**(CAF+数字10桁)
最初にWebから契約をしてみる
契約変更は、契約時の資料と、電話の請求明細を入手すれば、Web(オンライン)から契約変更手続きができます。
オンラインでの契約手続きは、ここにて変更契約が申請できます。オプションサービスの有無であればオンラインで変更が出来ますが、回線の増減に関する変更は、オペレータとの電話対応となります。
オンライン手続きをした時間は、営業時間ではなかったため、申し出た連絡先に後日電話をもらえることになりました。
電話での口頭契約の実施
後日、きちんと約束した時間に電話がかかってきて、変更内容の確認と、月額概算、工事費、工事日時の確認、確定をもって、契約手続き完了。電話した時間は10分程度でした。
NTTさんから、アナログの2回線目は初期値が自動着信転送になっているので、自動着信転送の設定変更を行う必要があり、自分でやるか有償で来訪作業にするか聞かれましたので、迷わず自分でやると回答しました。
契約変更に関するNTTの工事費は6,700円でした。工事といっても遠隔でONUの設定変更が行われるため、NTTに支払う費用はこれ1回だけでした。
設定変更作業
ONUの設定変更は、契約した工事日時に変更予約されていますので、工事日時後から設定変更を行う必要があります。今回は、午前11時に回線切り替えとしましたので、切り替え日は、現地の店舗に出向いて設定変更を実施しました。
アナログ電話接続先変更
切り替え時間が過ぎたら作業開始です。既存のアナログ電話が不通になっていることを確認してから、電話機をONUのアナログ電話ポートに接続変更します。作業はRJ-11プラグ(4pin)をONUに差し替えるだけです。電話をオンフックし、受話器より発信音が出れば切り替え作業は完了です。
ONU型式調査
ONUは、複数のメーカから供給されており、契約担当者に聞いてもわからないし、電話明細書にも書いていないので実機を目視で型式を調べる必要がありました。
調べたところONUは、RT-500MIでした。WebでRT-500MIで検索すると、NTTのHPからすぐに取説が入手できました。
ONU設定画面にアクセス
ONUの設定変更には、有線LANポートのあるPCが必要です。
PCをONUのLANポートにLAN接続すれば、接続完了です。ONUとPCは同じサブネット内に存在しないと通信できないため、PCのIPアドレスがONUから割り振られるよう自動割り当てにしておく必要があります。
PCをONUに接続すると、ONUのDHCPサーバー機能がIPアドレスをPCに割り当てますので、Webブラウザのアドレスに「http://ntt.setup/」と入力して、パソコンの「Enter」キーを押すと設定画面が開きます。PCの知識がある方はコマンドプロンプトでpingなどを実施すればなお良いでしょう。アドレスにはIPアドレス(工場出荷時は192.168.1.1)を入力してもアクセスできます。
設定画面が開かないときは、PCが固定IPアドレス割り当てられていると思われるので、今一度、PCの設定を確認します。
ONUの設定変更
電話設定→内線設定をクリックすると次のような画面が出てきます。
ONUの初期値は、アナログ1回線目(この場合はFAX番号)に優先着信となっているので、操作をクリックして、有線着信しない”-”に変更します。操作はこれだけでした。
この有線着信の設定変更は、アナログ電話機のプッシュボタンをひたすら押しても変更出来るので、PCが苦手な方は、電話機操作が良いかもしれません。
設定変更の確認
設定変更が出来たら反映できているか確認を行います。
やり方は、複数の電話から双方の電話番号に電話を同時にかけて、意図したとおりに着信、通話中になることを確認すれば作業終了です。携帯電話を使うのが一番容易です。
フレッツのONU設定変更は簡単
今回、アナログ回線を廃止し、フレッツに契約を1本化することで、固定費が1,700円も下がりました。電話セールスが展開されているので、まだ相当数のアナログ回線が残存しているのでしょうね。
工事設定も自分でやることで約10,000円の来訪工事コストも節約できました。NTTのONUは少しのPC知識で大きく節約できますのでDIYがお勧めです。