セイコーキネティック SBCZ005 グレイゴースト 電池交換

Repair/ Renewal

セイコー キネティックの修理と同時に電池交換を行いましたので、電池交換要領を解説します。

交換用電池の準備

交換用電池はキャリパー型番に適合する電池を選びます。

キャリパーの型番は、裏蓋かケース内に刻印で調べることができます。

電池に電極金具が溶接されていないので使えませんので、注意してください。

 

このキャリパーは5M63ですので、適合する交換電池パーツは3023 44Zになります。

必要工具

電池交換は、腕時計用の工具が必要ですので、事前に準備しておきます。

  • 精密ドライバー (-1.2,-0.9が入ったセット品)
  • プラチップピンセット
  • 時計ケースオープナー
  • 時計ホルダー

マイナスドライバーの研磨

マイナスドライバーは、購入したままの状態ではネジ頭に入りませんので、砥石かサンドペーパーで研磨しておきます。

この作業は、時計の裏蓋を開けてから実施しても差し支えありませんが、ほぼ確実に発生するので準備はしておきましょう。

交換作業

工具さえあえれば交換作業はそれほど難しくありません。

ケースを開けます。

ローターを外します。

中心のビスは少し固いので、研いだ-1.2のドライバーで外します。ロータのしたには歯車があるので歯車も外しておきます。

電池カバーを外します。

2本のビスを外し、軽くもちあげるとカバーが外れます。

電池の上に絶縁フィルムが乗っているので外します。

古い電池は、横からゆっくり持ち上げて取り出します。

交換用電池は溶接された電極を上にして、電極が接触するよう向きを合わせて、ゆっくりと押し込みます。

絶縁フィルムを取り付けます。

電池押さえを戻します。ネジが小さいので飛ばして無くさないと注意してください。

ロータを戻します。

蓋をする前に、ロータを回して充電できるか確認します。

充電出来ない場合は、電池の電極の接触不良、または、ロータギア表裏が間違って取り付けている可能性があるので、再度、分解して修正します。

パッキンにグリスを塗布し、ケースを締めたら作業完了です。

動画はこちら

分解までは修理と同じ手順ですので参考にしてください。

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