前回、Audi TT(8JBWA)ブロアモーター修理を行いましたが、2週間後にまた不動になってしまいました。やる気を奮い立たせて、もう一度修理と原因調査を行いました。
ブロアモーターを再び分解
ブロアモーターを取り外し、再び分解したところ、モーター最下部にある軸受(ベアリング)から赤錆がでていました。
ベアリングの錆は、パーツクリーナーとエレクトロニッククリーナーでしつこく溶解・除去しまくったところ、幸いにもモーターは再び軽く回るようになりました。
前回修理でしつこくグリスアップしたのに、なぜサビが出たんだ?という点が疑問になったので、じっくりと目視確認すると、モーターケースに雨水侵入痕を見つけました。
どうやら原因は、エアコン外気吸入口からの雨水侵入による下部ベアリング水没みたいです。
自動車にとって雨漏りは最悪クラスの不具合です、マジですか...。
Audi TTの雨水侵入についてネットで2日ほど検索しまくりましたが、フロントウィンドウのシール劣化による室内雨漏りは出てくるものの、同様の事例は全く出てきません。
フロントウィンドウのシール劣化も疑いましたが、このTTは購入してすぐにコーキング処置をしており、雨水侵入経路としては考えにくい状況です。
このままブロアモーターを戻してもまた壊れるため、自力で調査を進めました。
雨水侵入経路の調査
Audi TTのエアコン外気吸気口は、フロント左のプレナムチャンバーカバーの奥にありました。プレナムチャンバーカバーは、フロントウィンドウの雨受けの機能も持っているようです。
プレナムチャンバーカバーは、ワイパーを外さないと取れませんが、自分はワイパープラー(Audi 10369/1)はもっていないので、カバーのネジを外し、めくって状態確認をすることにしました。
カバーをめくって、エアコン外気取入口付近を確認してみると、きちんと雨水処理カバーがついていて、ここからは雨水が侵入する経路は見つかりませんでした。
次はフロント右側のチャンバーカバー内を確認してみました。
そうすると、ワイパーモーターとハーネスが半分くらい水没していました...。
あわてて排水口らしいものを探すと、水が10秒くらいで一気に抜けて、水たまりは解消。
原因は、雨水のドレンに小さな落ち葉が腐葉土状になったもので塞がっていました。
Audi TTのフロントガラス下の排水経路は、運転席側に水勾配がついており、左側の外気吸入口は排水口から見て、高い位置についており、通常では雨水侵入に至ることはなさそうです。
コネクタやワイパーモーターは半分くらい水没していましたが、このチャンバー内の部品は雨水の排水経路状でああるため、防水処理がされており、幸いにも動作には問題はなさそうです。
問題は解決したので次の修理に取り組む
原因としては、フロントワイパー下の排水口が詰まってしまい、大雨が降ったときに排水口の水位が外気吸入口に到達したものと判明しました。
こんなところ購入時から開けることは無いですよ....ほんと。
いろいろとトラブルを出してくれるAudi TTですが、エンジンはパワフルだし、スタイルもいいし、軽いので燃費もいいですから、車としてはとても気に入ってます。
次回修理は、欧州車あるあるの「天井垂れ下がり」を修理したいと思います。