小型のおすすめテスター(デジタルマルチメータ)6選

Repair/ Renewal
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概要

電気製品の修理で使うデジタルマルチメータ(テスター)は、電圧や導通を測定するための基本ツールです。

テスターの使い勝手の向上は、DIYの作業効率向上に寄与しますし、そうそう買い換えるものでもないので、出来る限り良いものを選び、長く使いたいものです。

本稿では、電気製品の設計エンジニアからみた、家庭で使うおすすめテスターを紹介します。

どんなメーカの商品がある?

テスターメーカは古くからやっているメーカがほとんどです。

  • フルーク
  • 共立電機計器(ブランド名:KYOURITSU)
  • 三和電気計器(ブランド名:SANWA)
  • 日置電機(ブランド名:HIOKI)

中華の激安品や新しいメーカを選択肢に入れると他にもたくさんありますが、それほど高額な製品でもないので、個人用途ではこの中から選ぶのが良いと思います。

共立電機や三和電気は、古くから同じ製品を作り続けており、買い換えの需要もあるのでしょうね。フルークや日置は、普通の電気屋さんで買える製品ではなかったので、私がプロになってから使うようになりました。

各メーカの特徴

フルーク101

家庭よりも現場でよく使われているメーカーです。適合規格はCAT Ⅲの600Vです。テスター本体の堅牢性、プローブの作りの良さ、豊富なバリエーションにより、プロの現場が必要とする要素が詰まっています。

海外メーカーで価格が若干高め、ケース類がすべて別売りで、ケースの質感はお世辞にも良いとは言えないので、家庭用にはあまりお勧めできないです。

基本機能がしっかりしており、プローブも取り換えが出来るので、携帯性にこだわらなければ使い勝手はとてもよい製品です。

SANWA PM3

厚さ8.5mmの超薄型多機能コンパクトテスターです。

PM3

かなり昔から発売されています。適合規格はCAT Ⅱの500Vで、コンデンサ容量の測定もできます。ボタンが4つあり、他メーカにはない機能があるように見えますが、一般用途では使うシーンはほとんどないと思います。

テスターとしては申し分ない性能ですが、付属のカードケースが薄くて柔らかく、プローブの留め方もバンドで固定するという古めかしい点が惜しいです。プローブを片付けるのが面倒なので、机の上に出しっぱなしになりやすいです。

またプローブの交換が出来ないので、プローブ破損時は買い替えになります。入手性もよく、特段悪いところがななく、なかなか壊れない製品なので、結構使い続けている人は多いです。

SANWA PS8a

ソーラー充電式ポケットテスターテスターです。

PS8a

これもかなり昔から販売されています。とにかく小さくて、蓋を閉じるとラフな扱いでも壊れないので、工具箱に放り込んでおくのには最適です。

しかし、携帯用に特化しているため、プローブがとても使いにくく、常用する用途には使いたくないです。

またソーラー2次電池は2~3年くらいで劣化するので、使いたいときに使えなくなったことが多々あります。価格も決して安くはないので、ソーラー式よりは電池式のほうが良いかもしれません。

HIOKI 3224

カード型テスターとプラスチックケースがセットになって販売されています。適合規格はCAT III 300 V, CAT II 600 Vです。

プローブがプラスチックケースに巻いておけるため、とても収まりがいいし、取り出しも素早くできます。プローブの質も良く、使いやすいし、そこそこ密閉性のあるケースなので、放置していてもなかなか錆びません。

携帯テスターとしての基本機能が厳選されており、完全フルオートなので、ダイヤルを合わせるだけで測定ができます。日置は測定器専業で高額製品が多いメーカですが、このテスターは安価です。

唯一の欠点はプローブが取り換えできないことくらいです。

KYORITSU 1019R

共立電機のカード型テスターです。

真の実効値(交流電圧)とコンデンサー容量が測定でき、適合規格はCAT III 300 V, CAT II 600 Vです。ケースとプローブの収納が別の部材になっています。ケースがスライド開閉ですので少し使い勝手が悪いです。

これも古くから販売されていますが、一般の電気屋さんではサンワ製品の方が入手性がよかったので、あまり持っている人は見かけません。

KYORITSU KEW1030

KEW 1030

共立電機のペン型テスターです。適合規格はCAT Ⅲの600Vです。

GNDプローブがケース内に収まっていて、+プローブがペンの先にあります。テスター先端にLEDランプが付いていますし、液晶にバックライトまであるので、奥まった暗所使う場合に向いています。携帯用の布ケースも付属しており、携帯性は抜群です。

しかしペン型であるため、プラス側が本体と一体化されて、細かい部分が測定しにくく、電子機器の測定には不向きです。どちらかというと配電盤の測定専用です。プローブの先端も酸化しやすく、普段用のテスターの使い勝手としては今一つです。

プロから見たベストバイは?

フルーク、サンワ、共立、HIOKIを使ってきて、テスターの機能自体には大差ありません。

測定はどの機種もフルオートで誰が測っても同じ値というのは同じです。コンデンサーの容量を測る機能は、一部の人しか使わない機能なので、私は不要と思います。

テスターで比較しておきたいところは、ケースの使い勝手と、プローブの品質で、その基準で選ぶとHIOKIが良いと思います。次点はケースが別売りのフルークですが、価格が高いのであまりお勧めできません。

携帯用テスターは、プローブ交換ができないため、プローブを破損したり、先端が酸化してしまった場合は、割り切って買い換えましょう。