執筆時の少し前になりますが、2020年10月に店舗の業務用エアコン2台を更新しました。
見積りから工事完了まで2.5か月の期間を要しましたが、少しの努力で大きくコストダウン出来ました。
これから業務用エアコンの取付けや交換を検討されている方の参考になるかと思い、見積~工事までの対応内容と価格について記事にしました。
エアコン交換に至った経緯
エアコン交換の検討を開始したのは2020年7月です。
冷房をフルパワーで使っていた時期で、においも気になってきており、エアコンの製造年月を確認すると2003年でした。
既設エアコンは、もう17年も使いつづけており、駆動部がいつ壊れてもおかしくない年数が経過していました。
またコロナウィルスの対策も急務であり、ウィルス抑制ができる空気清浄機の導入も検討していました。
空気清浄機の機種選定をしようと、ダイキンの光ストリーマやパナソニックのナノイーやジアイーノをHP見ていたところ、ウィルス抑制機能付きの業務エアコンが販売されていることに気が付きました。
店舗スタッフと相談したところ、思い切ってエアコンをウィルス抑制機能付きの製品に交換(更新)をすることにしました。
交換工事完了までの手順
交換完了までの手順は次の通りです。順番に説明していきます。
- 既設のエアコン型番(室内機、室外機)を調べる
- 取り替えるエアコンメーカ、機種を検討する(空調性能に不満なければ通常は同サイズ)
- 取り替える製品を扱う施工業者に相見積りを取得し、施工販売店を決定する
- 施工販売店の下見にて、工事費用を確定し、施工日を決定の上、注文
- 施工実施
既設エアコン型式調査と写真撮影
最初は、現地に出向いて既設エアコンの現物を調査をします。今回の場合、既設エアコンはダイキンの1.5KW×2台でした。
現場に出向いた際は、後の見積作業に役立つので、機器の外観っや製造銘版シールはデジカメ等で出来るだけ多く写真撮影をしておきます。
またエアコンは大型製品になるので、搬入搬出路が確保できないと別料金を請求されます。奥まったところに室外機がある場合は、機材搬入路も撮影しておきます。
エアコンメーカの選定
業務用エアコンの国内シェアについて
業務用エアコンを販売しているメーカを調べ、そのメーカのシェアも調べました。
なぜシェアを調べるかというと、トップメーカでなければトップメーカと同等製品がより安く買える可能性があるからです。
希望小売価格(すなわち定価)はどこも同じような価格がついていますが、トップメーカ以外は少しでも顧客に選ばれるよう販売店への仕切値を下げている場合がほとんどです。
業務用エアコンの国内シェアを調べてみたところ、1位がダイキンでシェアは約40%、2位が三菱電機で約30%とすぐ出てきました。その下には、日立、東芝、富士通、三菱重工、パナソニックが続きます。
参考までに家庭用エアコンのシェアトップはパナソニックです。パナソニックは家庭用エアコンは強いけど、業務用エアコンのシェアはかなり小さいので、シェアを上げようと頑張っているはずです。
一方でダイキンはエアコン専業という会社なので、幅広いラインナップと充実したサービスでトップシェアを維持し続けていますし、光ストリーマというウィルス抑制機能も早くから製品化し、競合がないので値引きが期待出来ません。
国内シェアの状況から想定すると、ダイキン、三菱電機以外であれば、価格面のメリットが十分期待できると思われます。
ウィルス抑制機能の有無
ウィルス抑制機能がついた家庭用エアコンは、シャープ、ダイキン、パナソニック、富士通、日立から発売されています。
空調機で用いられるウィルス抑制機能の基本技術はオゾン発生装置ですが、ダイキンは光ストリーマ、パナソニックはナノイー、シャープはプラズマクラスターという名称で製品化されています。どのメーカーもそこそこ長い実績があり、ウィルス抑制効果という面では信頼できます。
一方、業務用エアコンは、家電のような早いサイクルで製品化されておらず、ウィルス抑制機能が追加できるのは、ダイキンとパナソニックしか発売されていません。(製品化していないメーカーもウィルス抑制機能がないと売れないので、ラインナップに加えつつあります。)
今回のエアコン入れ替えは、ウィルス抑制機能付きが必須だったので、ダイキンとパナソニックに絞り込むことにしました。
今回選定した機種
メーカーHPを見て購入機種を検討したところ、今回は以下2機種に絞り込むことにしました。
- ダイキン:ECO ZEAS 1.8馬力×2台(内1台に除菌ストリーマユニット追加)
- パナソニック:Hシリーズ 1.8馬力×2台(2台ともナノイーXあり)
施工業者見積
エアコンの施工販売店とは普段の取引がなく、提示された金額が適正かどうかがわかりませんので、しっかりと相見積りを行います。
相見積りをする数は、2社だと高いか低いかの比較が出来ないので、3社以上が理想です。
業務用エアコンは、家電量販店で取り扱いがないため、エアコンの工事販売会社とのコンタクトは電話とメールで行うしかありません。
インターネットで施工販売店を見つけて、見積もり依頼をしていく方法が最も容易で早いです。
業務用エアコンはDIY工事はできない
最初は、業務用エアコンをネット(楽天やYahoo!)で購入して、DIY工事ができないかの検討をしていました。
施工販売店のホームページを見ていくと、業務用エアコンは取り外した古いエアコンに含まれるフロンガスが残存しており、そのフロンガスはフロン排出抑制法に従って適切に廃棄処分する必要があるとのことです。
フロンガスは許可された業者で分解廃棄する必要があり、分解業者は出所のわからない個人から産廃を受け取ることをしないので、DIY工事はこの時点で諦めました。家電量販店においても、家電エアコンは有償で引き取ってもらえますが、業務用エアコンは引き取ってくれません。
業務用エアコンの取り換え工事は、よほどの経験と人脈が無い限りは、施工販売店に工事を依頼したほうが、結果的に安くて早いと思います。
施工販売店の検討
エアコン工事を行う施工販売店は、近隣にも数店舗ありましたが、HPが作りっぱなしで放置されている場合も散見されたので、見積り依頼して2日以内に回答が無い業者は除外していきました。
その中で残った施工販売店は次の3社です。すべて翌日には何らかの回答を頂けました。
ダイキンプロショップ
ダイキンが認定した施工販売店の窓口です。
ダイキンHPから見積り依頼フォームに所定の内容を記載すると、施工地域の認定施工販売店に連絡が行って、認定施工販売店が見積り作業を行ってくれます。
ダイキンの認定販売店なので、機器費・工事費とも高めです。
業務用エアコン専門 エアコンフロンティア
平成26年にECサイトで販売を始めた比較的新しい工事会社です。
ネットでの評判も良く、HPにはかなり詳細まで書いているので、安心感があります。
工事は施工地域の工事店がエアコンフロンティアから受注して、現地調査~納品まで対応するサプライチェーンを構築しているようです。
業務用エアコン専門 エアコンセンター
創業1967年と古く、空調のネット販売を日本で初めてオープンした老舗だそうです。
エアコンフロンティアと同じく、工事は施工地域の工事店がエアコンセンターから受注して、現地調査~納品まで対応するサプライチェーンを構築しているようです。
見積結果
3社の見積結果は以下の通りでした。(記載の費用はすべて税別です。)
ダイキンプロショップ
ダイキンプロショップは、ダイキン製しか頼めませんので、一番安価なECO ZEASで見積りを取りました。
除菌ストリーマユニットは14万円もするので、来客のある部屋1台だけにしました。
見積りは機器費や工事費双方とも、かなり高くて合計100万円を超えました。
感覚的には、数量ボリュームがなく、経費節減に注力している個人店舗が依頼する業者ではないと思いました。
機種 | ダイキン ECO ZEAS 1.8馬力×2set (1setはストリーマ除菌ユニット付き) |
機器費 | 716,000円 |
工事費 | 334,000円 |
エアコンフロンティア
エアコンフロンティアには、機器費が安くなりそうなパナソニックで見積り依頼しました。
工事費は、配管配線は再利用、既設機器撤去処分は含む金額です。工事費は現地調査後に確定となっているので、見積りでは最低限かかる工事費提示まででした。
機種 | パナソニック Hシリーズ 1.8馬力×2set |
機器費 | 503,400円 |
工事費 | 140,000円より |
エアコンセンター
エアコンセンターは、見積もり回答が一番早く、かつ、最廉価でした。
最初はダイキンで見積もり依頼しましたが、やはりあまり値引きが出来ないとのことで、パナソニックに変更しました。工事費は配管配線の再利用、既設機器撤去処分費を含んでいます。
エアコンフロンティアとの見積りの違いは、工事費の振れ幅が明確であった点です。これは見積り比較をする上で注視するポイントとなります。
機種 | パナソニック Hシリーズ 1.8馬力×2set |
機器費 | 364,000円 |
工事費 | 200,000~220,000円 |
発注、工事
エアコンフロンティアとエアコンセンターはトータル費用としては大差ないので、いろいろ悩みました。これ以上引き合いに時間をかけてしまうと、納期がどんどん遅れるので、得策ではありません。
店舗スタッフとも相談した結果、エアコンフロンティアの工事費が安価に見えますが、現地調査でかなり変わるとのお話だったので、エアコンセンターに発注することに決めました。
エアコンフロンティアには丁重に次点なので見送りしますと回答しました。
発注作業
エアコンセンターに発注を決めたとの意思を伝えたところ、エアコンセンターと契約する施工会社から現地調査の依頼がありました。
施工会社による現地調査の結果、配管・配線は全く腐食しておらず、すべて既設流用可能とのことで、工事費は196,000円で確定となりました。初期見積もりの20万円より安く済みました。
間もなくメールで最終見積りが到来し、注文書が添付されていたので、メール(PDF)かFAXで注文書を送付し、費用を全額前払いで振り込みすれば、発注は完了です。
翌日、入金を確認したとエアコンセンターからメールで連絡もありました。
窓口の方とは、すべて電話とメールだけとなり、顔を合わせは全くありませんが、施工会社との連携も良く不安は全くありませんでした。
取付工事
取付工事日の3日前に「工事日当日の立ち合いをお忘れなく」との連絡を電話とメールでいただきました。
工事は休店日の朝10時から開始し、4時間もかかりましたが、追加工事もなしで終了しました。
工事は室内機と室外機の設置を並行して、2名で作業を進めておられました。室内ユニット設置時のみ2名で作業されていました。安い業者はリフターという道具で1名でやるそうですが...。
取り外し作業...天井アンカーとの水平出しが大変そうです
天井アンカーが見えている状態(次回更新のために写真は撮っておいた方がよいかと)
取り付け完了!風向制御も全自動!ナノイーX付き!
もちろん、タッチパネル式の操作リモコンもセット!(別売りですがコミコミ価格です)
試運転後、引き渡しの書類にサインをして、作業終了です。
パナソニックの業務用エアコンの在庫がなく、見積り開始から施工完了まで2.5か月もかかってしまいましたが、業務用エアコン2台で60万円以内の出費で済みました。
出費を抑えたいけど、施工販売店の引き合いが苦手な方は、本記事を参考にしてください。