自動車パンクトラブルは急に発生するので、出先でもタイヤに空気を入れることが出来るように自転車用のパナレーサーのフロアポンプを車載しておくことにしました。
少しでも楽にいれられる空気入れを吟味したところ、パナレーサーの空気入れがポンピングが軽くて、見栄えも良い商品なので紹介します。
バルブの種類と空気圧
自動車や自転車のバルブは、英式、仏式、米式の3種類があります。
- 米式バルブ: 主に自動車で使われています。
- 仏式バルブ: タイヤの細いレース用自転車に使われています。
- 英式バルブ: 安価な自転車に使われています。空気圧ゲージが使えません。
自動車と自転車の適正空気圧は、概ね次の通りです。
- 自動車: 180~240kPa程度
- 自転車: 400~900kpa程度
自転車の空気圧は自動車より高く設定されているため、自動車の場合は加圧タンクがなくても問題なく入れられるということになります。
自転車用空気ポンプのメリデメ
自転車・自動車の空気入れは、手動、電動、フロア型や足漕ぎ型と色々あって、最初は悩んでしまうと思います。
よく考えてみると最近の自動車に乗っていって空気入れを使う場面はほとんどありませんし、いざ使うときに故障していては困るので電動は除外しておいたほうが良いでしょう。
自転車用フロアポンプを使っていて、私の感じたデメリットは1点だけで「ポンピング作業が疲れる」です。
自転車用のフロアポンプは一回で送り込む空気の量が少ないため、何度もポンプする必要がありますが、10kPa追加の補充なら10回のポンピングで送り込めるので、労力としては大したことはありませんでした。
電動ポンプは楽だとは思うのですが、車のタイヤごとに電源コードを引き回さないといけません。また電気品は少なくとMTBFが悪化方向であるため、信頼性を重視する用途には適さないと思います。
バッテリーを積んだ充電式のポンプは一見便利そうに見えるのですが、バッテリーの経年劣化が気になり、信頼性としては落ちると思います。
パナレーサーフロアポンプの良いところ
いろいろと検討した結果、以下の点でパナレーサーフロアポンプをおすすめします。
- 空気圧ゲージ付き(必須)
- 経年で空気漏れなどの悪評価が無い(必須)
- アルミ製で軽く、錆びない
- 色が選べて屋内においても目立たない
- バルブ形式は仏式、米式の2種類に対応
- ゴムボール、ビーチボールなどのアタッチメント収納場所がある
特に「空気圧ゲージあり」と「壊れにくい(故障しない)」は重要です。
またアタッチメントは、常用しないのでいざ使いたいときにどこに収容したかわからなくなるので、本体に収納場所があることが重要です。
パナレーサーフロアポンプで空気を入れてみる
自動車のタイヤ適正空気圧を確認します。日本車・輸入車ともに運転席側のドアを開けた内側に記載されています。
パナレーサーの空気圧ゲージをメモリ設定します。
タイヤのバルブキャップを外します。(落とすと紛失する確率が高いので注意!)
パナレーサーのバルブ口をつなぎレバーでロックします。バルブ口をはめると空気が漏れだすので手早く作業します。
あとはメモリした空気圧になるまで、ひたすらポンピングします。普通乗用車の場合は、10回程度のポンピングで10kPaの空気が入ります。
空気入れのハンドルは上に引ききってからポンピングするのがコツです。ポンピング回数が飛躍的に少なくなり、体力が温存できます。
設定した空気圧に到達したら、レバーを上げて(アンロックして)、素早くバルブ口を取り外して、キャップを元通りします。
Panaracerの品質は良いのでおすすめ
このパナレーサーフロアポンプは、もう5年以上前に購入したものですがまだ現役で使えています。
見た目の劣化もほとんどなく、ゴムホースが経年劣化により白い析出物(おそらく硬化時させるときの硫化成分)が少し付着している程度です。
安いフロアポンプはゴム接続部分から空気が漏れてくるものですが、この商品はお値段以上に長持ちします。さらに補修部品も販売されているので、故障部位によっては安価に修理出来るようです。
最近のパナレーサ製品はコストダウンによりレバーがプラスチック製に変わっているようです。見た目は少々チープになりますが、使い勝手は変わらないと思います。
タイヤパンクなどで空気圧が減った場合、このフロアポンプで空気を補充してタイヤを傷めずにカー用品店まで持ち込めるようになりました。