Ross-tech社のVCDSを使ったAudi TT(8JBWA)のサービス・リマインダー・インターバル「Service Due!」を消去手順です。
Ross-techのVCDSは、アウディ・VWの専用ツールですので、この方法でどの車種でも対処できるはずですが、画面操作が英語のみで戸惑うことから、備忘録として記事にまとめます。
AudiのService Due!はVCDSでしか消せない
アウディには、「サービスインターバル」と「オイル交換インターバル」の2つのインターバルカウンターがセットされています。
オイル交換インターバルリセットは、右メータパネルのスイッチノブを長く引っ張ることでリセット出来ますが、Service Due!はVCDSを使わないと消せません。
「Service due!」は、コマンド操作で消去できる車種もあるとのweb情報もありましたので、記載されていた情報で一通りやってみましたが、どれを実施しても消せませんでした。
やはり、Service Due!はVCDSでしか消去できないようです。
筆者が使用しているRoss-Tech社のVCDSは、過去にオークションから2~3万円程度で入手したものです。
オークションでの出品数は決して多くありませんが、アウディ・VWから別のメーカーの車に乗り換えた方が出品することがあるため、出品状況を1ヶ月くらいみておけば、容易に入手することが出来ます。
最近Ross-Tech社から発売されているVCDSは、3台や10台の車両台数限定仕様となっているようです。
古いVCDSは車両の台数に制限なく使えることになるので、新品よりも中古の方がお得になっています。
VCDSをこれから購入を検討される方は、少々高額でも台数制限なしを購入するのが良いと思います。
- 使用したVCDS:米国Ross Tech社 HEX+Can モデル(全車種対応)
- 日本の代理店はココ 、米国から個人輸入はココ
- yahoo オークション出品から買うのが一番良いかも!?
VCDSソフトウェアは、VCDSケーブル所有者にライセンスされる形であり、Ross-Tech社から直接ダウンロードする仕組みになっています。
激安のVCDSには注意
新品は高いので互換品を探してみると、オークションでRossTech社のVCDS ver.12等(2012年あたりのバージョン)と書かれた激安(2,000円くらい)のVCDSが出回っていますが、この商品は要注意です。
これらの激安製品の説明を見ていますと、Ross-tech社の過去ソフトバージョンにおいて、ハッキングに成功したものをコピーしたものと思われます。
Ross-tech社はコピー対策として、PCをネットに繋ぐと接続されたケーブルの真偽判定を行い、コピー品であるとケーブルの機能をexpire(ネット情報からの推定です)させるようにしているため、激安品はVCDS Ver.12のCDが添付されています。
Ross-tech社の正規品はCDなどは一切添付されていません。CDがついているものは非正規品であると思っておいたほうがいいでしょう。
激安品は、1回だけ使えたらいいという製品として一定のニーズがあるようですが、VCDS Ver.12あたりで止まっており、新しい車種には適合していません。
またコーディングミスは、ディーラー持ち込みで設定を書き戻すしか手段がなく、かなり高く付きますから、高額な車にこういう商品でコーディングしないほうがいいと思います。
車両にVCDSを接続する
VCDSコネクタを運転席の右下にあるOBDⅡポートにつなぎます。OBDⅡは常時通電されていますのでエンジンはかけていなくても通信は出来ます。
車両に接続したらPCのUSBポートに接続し、VCDSアプリを起動します。
最初にOptionsを選択し、PCにVCDSと車両の物理接続を確立します。
TestをクリックするとVCDSと車両の通信チェック行われ、成功したらSaveをクリックし、退出します。
VCDSの認識作業は以上です。
VCDSのバージョンが上がった場合、毎回この作業が必要となります。VCDSは、アウディ/VWの新車種が発売されるごとにアップデートされ、もうRelese 21にもなっています。
VCDSでSRIリセットをする
VCDSトップメニューから、SRI Resetをクリックします。
Operationから、Service Reset(USA only)を選びます。Canada Onlyでも良さそうですが、筆者はUSA onlyしか使っていません。
Perform SRIをクリックすると、SRIリセット作業が開始されます。
SRIリセットの書き換えが終わると、自動的に再チェック動作が走り、リセットデータが書き込めていたら SRI reset complete!と表示されて操作終了です。
最初は、Perform SRIをクリックせずにリセットが出来ないと悩む方も多いと思います。英単語を落ち着いて読めば、容易に出来る作業ですから慌てないようにしましょう。
VCDSを使うと、サービスリマインダーインターバルを2年などに伸ばすことも出来そうですが、書き換えにより、不具合がでるかもしれないので筆者は試していません。
VCDSはDIYには必須
SRIリセットは、専用メニューがあるので操作自体は簡単ですが、VCDSを使うと車の状態を書き換えることになるので、慎重に操作するよう心がけてください。
このVCDSはサービスリマインダ-の消去だけでなく、リモコンキーの登録・削除や、デイライト付きヘッドライト交換、DSGオイル交換時の温度確認も自分で出来るようになりますので、アウディをDIYで維持するには必携の道具です。
VCDS自体は、少々お高い道具でWindowsPCも必要ですが、ショップに依頼するとサービスリマインダーリセット程度でも5,000円は取られますので、安く維持しようと思う方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
以上、VCDSを使ったサービスリマインダの消去方法でした。