GPTに変更する必要性
現在のシステムドライブ(SSD)は、Windows8時代から使っており、フォーマット形式がMBRでした。GPTはドライブの容量が2TBを超える場合のフォーマットなので、これまでMBRフォーマットのままで困ることはありませんでした。
しかし、最近のマザボはUEFI起動しかサポートしていないものがでており、起動ドライブが出現せず困っている人も多いと思うので、MBRで記録されているWindows10のシステムドライブSSDをGPTに変換する方法をまとめました。
変換作業は、市販アプリ(Ease US)の試用版でも変換をしてみましたが、操作が不適切だったのか、起動しないドライブを作られてしまいましたので、GPT変換作業はこの動画の方法が最も安全だと思います。
(2021.10追記)Windows7時代から使い続けているシステムディスクにMBR2GPT変換をかけてみたところ、エラーが続出してこの要領だけで変換出来なかったので別記事に対策をまとめました。
マザボの仕様変更について
最新のintel第10世代のチップセットを搭載するASrock,ASUSマザーボードは、起動ストレージがGPTのみに変わっています。
Windows7からシステムドライブを流用してきた方は、ストレージがMBRのままでしょうから、不都合な仕様変更です。
従来のマザボでは、BIOSのCSRという設定が"Enable"だったので、MBRでもそのまま起動できましたが、このマザーボードはCSRが"Disenable"になっています。Enableにしようとしても設定変更にはグラボが必要で、 私はグラボを持っていないので、UEFIから起動できるようストレージをGPT変換して対処することにしました。
システムドライブをMBR起動からUEFI起動に書き換えるので、Windows10に入っているツールを使ったほうがよいと思います。 また書き換えるとMBR起動には戻せないので、不安な方はストレージのクローンを作ってから慎重に実施した方が良いと思います。
作業手順
diskpartで対象ディスクを確認する
Windows PowerShell(管理者)を起動し、diskpartコマンドで対象ディスクを確認します。
> diskpart
PS C:\WINDOWS\system32> diskpart
Microsoft DiskPart バージョン 10.0.19041.610
Copyright (C) Microsoft Corporation.
コンピューター: FAMILYROOM-SYOS
DISKPART> list disk
ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT
### ミック
------------ ------------- ------- ------- --- ---
ディスク 0 オンライン 223 GB 0 B *
ディスク 1 オンライン 111 GB 0 B
ディスク 2 オンライン 5589 GB 0 B *
DISKPART>
上述の結果では、ディスク1がMBRで、ディスク0と2がGPTです。
mbr2gptコマンドで変換の検証をする
mbr2gptコマンドで、対象ディスク1が書き換えられるか検証します。
システムディスクの場合は、オプションに/allowFULLOSを付加しないとエラーになるようです。
> mbr2gpt /validate /disk:1 /allowFULLOS
mbr2gptコマンドでコンバートする
検証が成功したら、コンバートします。
> mbr2gpt /convert /disk:1 /allowFULLOS
変換作業が完了したら、シャットダウンして、SSDを交換します。交換後のSSDはUEFIで立ち上がるようになっています。
起動時のBIOS画面(UEFI)画面で、交換後のSSDがブートデバイスに表示されたら、作業は終了です。