修理作業や製品レビューで電圧波形を見たい場合が増えてきたので、格安のオシロスコープ OWON HDS242Sを購入しました。
主な用途は、電気製品や自動車の修理における電圧波形確認ですので、固定機ではなく電池駆動のものを選びました。
オシロの選定においては、絶縁仕様と分解能の観点から選定をしました。
測定物との絶縁について
普通のオシロスコープは、GND(接地:グランド)が共通なので、2本のプローブのGND線の一方を+側に接続するとショートして壊れます。
波形表示をパソコンで行ういわゆるPCオシロの場合、PCのGNDもオシロとつながるため、オシロのGNDを+電源に触れるとPCまで壊れてしまいます。本当に一瞬で壊れます。そのため多チャンネルの固定型オシロやPC接続型オシロを修理用途に使うのはお勧めしません。
被測定物の電源経路か不明であるため、オシロを修理用途で使う場合は、電池で動くポータブル機を1chだけ使うようにするのが重要と考えています。
修理用途で使うポータブルオシロとしては、プローブ間の絶縁もされているHIOKIのメモリーハイコーダが最強なのですが、個人ユースでは手が届く価格ではありませんので、中華の激安オシロからの選択が現実的です。
分解能の選びかた
オシロの分解能は、25MHzを超えたあたりからプローブのコンデンサ成分が無視できず、普通に測定しても全部正弦波になってしまいますので、修理用では20MHzで十分だと考えています。
HDS200シリーズは、40MHzと70MHzの2つの分解能があるのですが、使わない性能に費用をかけても意味がないので、低グレードである40MHz品を選びました。
またHDS200シリーズは、オプションで任意波形発生器をつけることができるのですが、単独で購入すると結構お高いものですのでつけてみました。
商品の使用感や実測レビューなどは後日記事にします。