以前購入したカシムラ製のタイヤ空気圧センサー(TPMS)において、類似の中国製製品において脱落防止用ナットがタイヤのバルブと固着する事例がネットで報告されています。
自分の車でも同様の事例になっていないか、実車確認と固着防止のグリス塗布を行いました。
自車の環境では発生していませんでした
ネットの写真を見るとステンレス製ナットとバルブの真鍮(銅合金)が異種金属接触腐食を起こしていると思われましたので、早速ナットを緩めてTPMSを外してみたところ、自車では特に異常とみられる部分がなく、同様の問題は発生していませんでした。
ネットでの情報ではアルミナットとの情報もありましたが、ナットに柔らかいアルミを使うことはないため、おそらく中国の製品でもステンレス製だと思います。固着した方は雪国でしたので、雪で常時水に濡れた状態であることと、融雪剤(=電気を通す成分が含有)で異種金属接触腐食を加速させたのだと思います。
筆者は関西地方に済んでいるため、常時水が付着する環境ではないためか、固着は全く発生していませんでした。固着する前に確認が出来てひと安心です。
念のためグリス塗布をする
ステンレスは空気に触れていると錆びないという特質がありますが、鉄・銅合金とステンレスは異種金属接触腐食をするという問題があるため、通常は塗装して接続する手法がとられます。塗装をしているので金属接触は発生しないという仕組みです。しかしバルブに塗装することはできないため、今回はグリス塗布により接触面積を軽減することにしました。
TPMSのセンサーやタイヤバルブは、ゴムが使われていますので、グリスはゴムやプラスチックに影響を与えないシリコングリスを使います。
シリコングリスは適度な硬さがあるKUREのシリコングリースメイトが最適です。防水目的でPanasonicのシェーバー自動洗浄機にも使っていますが、シリコングリースメイトに変えたところ、定期メンテナンスすることもなく快調に動くようになりました。これはいい商品です。
カシムラTPMSはとても良いです
カシムラのTPMSを使って3ヶ月くらいになりますが、車内でタイヤ空気圧がわかりますのでとても重宝します。これは素直に時間節約に貢献していると思います。
難点としてはセンサー本体に厚みがありフェンダーはみ出しぎりぎりです。次のタイヤ交換ではセンサー内蔵式を検討してみたいと思います。